わたしは、元々旧浦和市の育ちだが、北浦和駅周辺に来て、10年以上が経っている。
住めば都のため、しばらく引っ越す気はない。
たまに、犬を連れずに散歩し、リフレッシュな気分を楽しむが、先日、北浦和西口駅前のロータリー沿いを歩き、北浦和公園を目指した。
途中、国道と交差し信号待ちをしていると、目の前のビルに、ある看板を見つけた。
「一生の出会い、あなたへ」
ふと、数年前、友人が躍起になって、婚活をしていたことを思い出した。北浦和の結婚相談所でうん十万支払って、結局、結婚できなかった。
皮肉にも、ネットで知り合った友人の友人と結ばれ、彼女に娘もいたので、いきなり、中学生のパパである。
しばらく会っていないので、生きているのか死んでいるのか知らないが、信号待ちの間に、友人の言葉も思い出した。
「この前さ、相談所に紹介された子にあったけど、話しているうちに、暗い顔になってさ、何か気にいらないのか聞いたら、自分はサクラだって告白したよ」
出会い系のサイトには、サクラを潜り込ませて、客を取るとは知っていた。
「どこにでもいる」と言えば、そうかもしれないが、高い金を払って、そんな目に遭って、虚しくならないのか、と思った。
しかし、友人が先の言葉の後に、うれしそうに続けた。
「かわいい子だったから、会えただけでもいいかな、と思ってる」
婚活も、キャバクラに似たものかな?